ヘチ釣りとは?
ヘチ釣りとは、2~3メートルの短竿で堤防のヘチ(際)に餌をゆっくり落としアタリをとりにいく釣りです。餌が着底し数秒待ってもアタリがなければ、餌を引き上げて数メートル移動してまた同じ動作を繰り返します。
堤防のヘチとは岸壁近くのことです。岸壁から10センチ前後の位置に餌を落とします。
沖縄ではヘチ釣りも「落とし込み釣り」と混同されているようですが、実際にはやり方が少し違います。ただ、ヘチに餌を落とすという点では共通しています。
[落とし込み釣り]
4メートル以上の長竿を使い、堤防の際に餌を着水させ、一気に竿を下ろし水面に道糸(目印)を浮かべます。水面に浮いた道糸(目印)は、餌の重みにより一定の速度で沈んでいきますが、アタリがあると「早くなる」、「止まる」、「震える」等の変化がでます。
※餌を落とすときリールから糸は出しません。竿先から餌までの長さが狙えるタナになります。
[ヘチ釣り]
短竿を使い、堤防の際に餌を着水させ、餌を落としていきます。餌の重みにより一定の速度で沈んでいきますが、アタリがあると「穂先が曲がる」、「道糸が止まる」、「道糸が震える」等の変化がでます。
※リールから糸を出して餌を落としていきます。餌(針、ガン玉含む)の重みだけで糸が出て行くヘチ釣り専用リールを使います。
以下は私が感じているヘチ釣りの魅力です。
1.デカい魚が釣れる
釣りに行くと、周りが雑魚しかあげていないなかで自分だけデカい魚をあげることがよくあります。
2.時間がかからない
場合によっては、開始2~3分でミナミクロダイ、チンシラーの大物があがることもあります。
3.金がかからない
1回の釣行で餌代がほぼ1000円以内で済みます。岩ガニなら500円(10匹)以内、活エビでも1000円以内です。さらに家に水槽を置いて余った餌を飼育すると、次回の釣行に持ち越すことができます。
4.魚の捕食行動がわかるようになる
仕掛けがシンプルなので、魚の動きがダイレクトに伝わってきます。そのため、魚種ごとの餌の食べ方、食べた後の行動パターンがわかるようになります。
餌に岩ガニを使った場合、よく釣れる順でいくとミーバイ、アバサー、フグ、ミナミクロダイ、チンシラー、マクブです。活エビだとこれらに加え、ガーラ、ヤマトビー、他いろいろな魚が釣れます。
ミーバイ (ヒレグロハタ) |
チン (ミナミクロダイ) |
チンシラー (オキナワキチヌ) |
ガクガクー (ホシミゾイサキ) |